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エン☆コウの昔話。

何十年も前の話。

私はただの女学生。

私は恋人がいた。
でも、彼は兵隊として戦争に行くことになった。

「私待ってるから!!ちゃんと帰ってきてね!!」

空爆の続くこの町に、あるニュースが舞い込んだ。

彼のいる基地が、爆撃された。

無事なの?

無事じゃないの?

こんなときくらい連絡欲しいよ。


それから何ヵ月もたった。

彼が帰ってきた。

無事だったんだ!

駆け寄る私。
抱き留める彼。

でも、前と違う。

「……コウちゃん…体温がない…?」


「ホムンクルスになったんだ」



「じゃあ…コウちゃんは…死んじゃったの?」
「……………」
「なんでホムンクルスに…」
「俺が死んだのはあの爆撃じゃないんだよ。」
「え……?」
「敵の……なんでもない。」
「まさか…流れ弾…?」
「…………………;」
「ばかぁ!!!」


コウちゃんが帰ってきたのは嬉しかった。
だけど、この先私は歳を重ねて死ぬけど、コウちゃんは歳をとらないし死なない。
一緒に大人になりたかったよ。

次の日、この町を中心に爆撃が始まった――――。


「ん…………」
「エン、起きた?」
「コウちゃん……?」
「ここは?」
「町のはずれの錬金術研究所だよ」

コウちゃんが手を引いてベッドから起こしてくれた。
だけど、その手を冷たいとは感じなかった。

私も、ホムンクルスになっていた。

研究所の人たちは、誰もいなくなってたから、誰が何のために私たちをホムンクルスにしたかなんてわからない。
でも、これは確か。
これからずっとずっとコウちゃんと居られる。
これからなにがあっても大丈夫ってこと。




クロ「…………え、じゃあ二人とも80歳くらいなわけ?」
エン「そぅいぅことぉ~(^-^)」
コウ「いやぁしかしこの国も平和になったもんだよね」
クロ「80年か……」
コウ「最初はこれからどうしようだったんだけどな。なんとかなっちゃうもんだったよ」
エン「わたしたちねぇ、どうやったら死ぬのかなんてまだわかんないんだけどぉ、だから決めたんだぁ。」
コウ「行き場のないホムンクルスたちを受け入れるってね。」
エン「今はぁ、わたしとコウちゃん、ヒスイにユーロに人民元にクロちゃんで住んでるけどぉ、結構いろんな人出入りしてたんだよぉ」
コウ「旅に出たりとか結婚するとかでいなくなっちゃうんだよな。」
エン「だからクロちゃんも好きにしていいのよぅ?わたしたちのこといっぱい頼ってほしいのぉ」



クロ「…………………ありがと…」


わたしたちが、ホムンクルスであることによって誰かを助けてあげられるなら
わたしたちは

ずっとこのままでいいんだよ。
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プロフィール

水上なぎさ

Author:水上なぎさ
・高校の頃にノートで描いてたマンガを今サラ文章化して連載中。
・文章能力はない。
・漢字検定は2級を持っている。
・今は頭の中だけ好評連載中。
・主人公のハヤテが最近筋金入りの変態に思えてきてならない。

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